世界で一番愛しい人 (2)

 わたしは学校から帰ると、すぐに服を着替えてバッグを用意し家を出た。  電車で二駅、それだけで町並みは大分変わり、わたしを知っている人も激減する。人の多い駅の公衆トイレに入り、貰ったウィッグをかぶって服を少しだけ変える。これだけでわたしが誰か判らなくなるらしい。  駅を少し出た所で裏道に入り、汚れの多い入り組んだ場所を進んでいく。最初は戸惑ったこの道も、今では慣れたもので迷いはしない。 萌えた体験談データベース